つやのある美しい髪を保つには、トリートメントによるケアが欠かせません。
トリートメントには、大きく分けて、お風呂で使う洗い流すタイプとお風呂上りに使う洗い流さないタイプとがあります。
一般的に良く使われているのは洗い流すタイプですが、洗い流さないタイプにはさまざまなメリットがあります。
ここでは、洗い流さないトリートメントの特徴や選び方、効果的な使い方などを説明していきます。
自分の髪質に合わない洗い流さないトリートメントを使うと、せっかく購入したのに髪の悩みも改善できません。
また洗い流さないトリートメントの、間違った使い方をしている方もたくさんいらっしゃいます。
自分の髪質に合う洗い流さないトリートメントの選び方がわからない方や、使い方がうまくいかない方は、是非今回の記事を参考にしてみてくださいね。
※美容師オススメの洗い流さないトリートメントです。
目次
洗い流さないトリートメントの特徴
ヘアケア製品には、シャンプー・リンスやコンディショナー・トリートメントといくつもの種類があります。
シャンプーの役割は頭皮や髪の汚れを落として清潔に保つことであり、リンスやコンディショナーの役割は髪の表面に膜を作って髪を守り、見た目や手触りを良くすることです。
それでは、トリートメントの役割とはどのようなものでしょうか。
トリートメントの役割は、髪の内部に有効成分を浸透させてダメージを修復したり、うねりやくせを治したりして、質感を改善するということです。
リンスは髪の表面を守るだけで修復効果そのものはほとんどありませんが、トリートメントには傷みを補修する効果があるのが大きな違いとなります。
そのトリートメントには、洗い流すタイプと洗い流さないタイプとがあります。
洗い流すタイプはシャンプーやリンスと同じようにお風呂の中で使います。
こちらの方がより一般的と言えますが、最近では洗い流さないトリートメントの人気も高まっており、さまざまな商品が多くのメーカーから販売されています。
洗い流さないトリートメントの特徴のひとつとして、お風呂の外で使い、髪に一度つけたら洗い流さないということが挙げられます。
そのため「アウトバス」トリートメントという呼びかたをすることもあります。
アウトバストリートメントは洗い流して落とすことがないため、髪にケア成分がついたままの状態となります。
そのため、洗い流すタイプに比べてしっかり浸透して保護・補修効果が高いという特徴があります。
また、洗い流すタイプは髪を内部から補修するのがメインとなりますが、アウトバストリートメントの場合は、髪の外側から包み込んで保護する作用も期待できます。
髪をしっかり一本一本包み込んで、熱や摩擦などの外部の刺激から守りますので、ドライヤーやヘアアイロンをかける前につけることも多いです。
そのほか、濡れた髪に使うタイプと乾いた髪に使うタイプのふたつの種類があり、お風呂上がりや朝のスタイリング前、日中髪のパサつきが気になった時など、使いたいタイミングで使うことができる点も特徴として挙げられるでしょう。
オイルタイプやミルクタイプ、スプレータイプなどさまざまな種類があって、髪の状態や望む効果によって使い分けることもできます。
正しい選び方をすることで、より髪を効果的に髪を修復して、ヘアアイロンやドライヤーなどのダメージから髪を守ることもできます。
洗い流さないトリートメントの種類
洗い流さないトリートメントは、テクスチャによってオイルタイプ・ミルク(クリーム)タイプ・ジェルタイプ・ミスト(スプレー)タイプなどのいくつかの種類にわけることができます。
それぞれの種類ごとに、特徴を見ていきましょう。
オイルタイプの特徴
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オイルタイプは洗い流さないトリートメントの定番タイプといえるでしょう。
オイルは髪との相性が良く、毛髪を保護する効果が強くて保湿性も高いのが特徴です。
ドライヤーをかける前にオイルトリートメントをつけておくと、熱からしっかり髪を守ってくれます。
またしっとりした質感の髪を好む人にもおすすめです。
ただし、慣れるまで適量に調整するのが難しいという側面があります。
つけすぎるとベタベタして重くなりますので、少しずつ出してつけるようにするのがポイントです。
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ミルクタイプの特徴
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ミルクやクリームタイプは、髪の内部に浸透しやすく、修復効果が高いのが特徴です。
また保湿力にも優れ、潤いを与えてしなやかな髪をつくります。
オイルタイプよりも量の調整も容易です。
ただし、オイルタイプに比べると、熱から守る効果がやや劣ります。
どちらかというとドライヤーの前よりも乾かした後の乾燥した髪につけて、潤いを与えてさらりとさせるのに向いているでしょう。
スタイリング剤のかわりに使うこともできます。
ジェルタイプの特徴
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ジェルタイプは柔らかくて伸びやすく、髪をしっかりコーティングしてくれるのが特徴です。
量も調整しやすいメリットがあります。
髪を包み込んで内部までしっかり必要な成分を届けてくれるので、高い修復効果が期待できます。
パーマやカラーをしているなど髪の傷みが目立っている人、絡まりやすい人などにおすすめです。
ミストタイプの特徴
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ミスト・スプレータイプは、基本的な効果はオイルタイプと同じになります。
霧状になって髪全体に広がってなじむため、べっとりとつくことがなく、軽い質感の髪にしあがるのが特徴です。
ほかのタイプのトリートメントに比べて使い方が手軽で、しゅっとひと吹きするだけでいいのが最大のメリットでしょう。
持ち運びにも便利で、スタイリング剤の代わりに使うことも可能です。
また、洗い流さないトリートメントは、濡れた髪用と乾いた髪用の2種類に分けることもできます。
濡れた髪に使うタイプはお風呂上がりの洗いたての髪に使用します。
乾いた髪に使うタイプはいつでも乾燥が気になった時につけられるなど、より手軽に使うことができます。
洗い流さないトリートメントの選び方とは
美容師がお客様にオススメしている選び方です。
※詳しい記事です
洗い流さないトリートメントは、さまざまな種類があります。
選び方がわからないと言う人もいるのではないでしょうか。
髪の状態や傷みの度合いに合ったものにすることが選び方のコツとなります。
どういう選び方をすればいいか、詳しく説明していきましょう。
オイルタイプがオススメな人とは
現在髪の傷みは特になく、ドライヤーの熱や摩擦などから守りたい・傷まないようにしたいという場合は、オイルタイプを選ぶのがおすすめです。
オイルは髪になじみやすく、しっかり包み込んで熱から保護する役割を果たします。
ただし、毛髪の修復効果自体はあまりありませんので、髪がひどく傷んでいる人にはやや不向きです。
また、最近のオイルタイプは、つけると髪はさらりとした質感になりますので、しっとりさせたい人にもやや不向きかもしれません。
なお、ヘアオイルには、アルガンオイルやオリーブ油、椿油など幅広い種類がありますが、必ず髪用を使用してください。食用はべたつくこともありますので、代用はできないと考えておきましょう。
クリームタイプがオススメな人とは
カラーやパーマを繰りかえすなどして髪がひどく傷んでいる人に向いているのは、クリームタイプやミルクタイプのトリートメントです。
髪のくせが強い、うねりがあって困っているという人にもこのタイプはおすすめです。
髪にしっかり浸透しやすく、修復効果が高い傾向があります。
保湿効果も高いものが多いため、ぱさつきの目立つ髪でも潤いを与えて落ち着かせてくれます。
付けた後にべたつかず、しっとりさせたい人にも向いています。
ジェルタイプがオススメな人とは
また、ジェルタイプのトリートメントも髪にしっかりした潤いを与えてくれますので、髪のぱさつきが気になる人が選びたいタイプのひとつになります。
髪を包んでキューティクルをしっかり閉じ、毛髪内部の水分を外に逃しません。
柔らかいしっとりした質感に仕上がります。
ミストタイプがオススメな人とは
スタイリング剤代わりに軽く使いたいなら、スプレーやミストタイプがおすすめです。
夜は髪の状態にあわせてオイルやクリームタイプを使い、朝はスプレーを使うのも良いですね。
ちょっと髪の乾燥が気になった時などにもさっと使えるので、傷みの気になる人はひとつ持っておくといいでしょう。
また、洗い流さないトリートメントは首や顔についてしまうことがあり、敏感肌の人はかゆみや赤みが起こることがあります。
肌が弱い人は、合成成分無添加の物やオーガニックオイルなどの自然由来のものを選ぶのもおすすめです。
洗い流さないトリートメントの使い方
洗い流さないトリートメントは、間違った使い方をすると期待した効果が思ったほど得られないということがあります。
トリートメントを正しい使い方で使用して、より美しい髪を手に入れましょう。
まずは、洗った後の髪をしっかりタオルドライします。
髪に水分がたくさんついていると、肝心の有効成分が内部に浸透しづらくなってしまいますので、余分な水気は取り除くことが大切です。
清潔なタオルで髪を包み込み、優しく押すようにして丁寧にしっかり水気をとっていきましょう。
濡れた髪は傷つきやすくなっているので、ごしごしこすったりするのは厳禁です。
次に、トリートメントを手のひらにだして両手で広げます。
この時は量を出しすぎないようにするのがポイントです。
トリートメントの量が多すぎると髪がべたついて質感が重たくなりますので、適量がわかるまではごく少量を出してつけ、足りない分を少しずつ足していくようにするのがおすすめの方法です。
両手に広げた後は、髪の先からもみこむようにして付けていきます。
毛先にひととおり付けられたら、中間部分にも広げていきます。
付け忘れているところがないように、全体にしっかりともみこんでいくといいですね。(髪が痛んでいる場所に多めにつけると良いですよ!)
この時、つけるのは髪の根元よりも下までです。
髪の根元には付けないように注意してください。
洗い流さないトリートメントは皮膚には刺激になることがあり、毛穴づまりなどのトラブルが起こる可能性もあります。
髪全体にしっかり付けてなじませた後は、ドライヤーで乾かしていきます。
トリートメントが熱から髪を保護してくれますが、それでもドライヤーは近づけすぎないように注意してください。
頭髪から20㎝程度離して、ドライヤーを動かしながら風をあてて乾かしていくのがコツです。
髪が9割程度乾いたら、ドライヤーをかけるのは終わりにします。
それ以上かけ続けると、髪内部の必要な水分までなくなって、ぱさついてしまうことがあります。
なお、洗い流さないトリートメントは濡れた髪につけるのが一般的ですが、中には乾いた髪につけるものもあります。
使用する前には、濡れた髪用か乾いた髪用かを必ず確認しましょう。
また、乾いた髪につけるタイプのトリートメントであれば、お風呂上がりだけではなく、朝のスタイリング前につける使い方もおすすめです。
日中の活動で受ける紫外線や乾燥、摩擦などから髪を保護してくれます。
洗い流さないトリートメントのメリット
洗い流さないトリートメントを使用したときに実感できるメリットもご紹介しておきます。
トリートメントの基本的な効果は、毛髪の奥深くまで浸透して栄養や潤いを与えることです。
その効果によりつやのある健やかで美しい髪を作ります。
洗い流さないトリートメントの場合は、上記の効果に加えて、髪の表面を包み込んで熱や摩擦などの外部の刺激から守るという効果も期待できます。
日常生活を送っているだけで髪は紫外線や湿気、乾燥や摩擦など、さまざまな刺激にさらされ続けています。
洗い流さないトリートメントをつけることによって髪がコーティングされて、日常的なダメージからケアされる効果があるのです。
また、洗い流さないトリートメントには、これ以外にもさまざまなメリットをあげることができます。
トリートメントを髪に塗布した後、内部に浸透するまでにはある程度の時間がかかります。
洗い流すタイプの場合は、お風呂の中でじっと待つ必要がありますね。
しかし、洗い流さないトリートメントの場合は、そのまま髪についたままですので、髪に浸透するまで待つ必要がありません。
洗い流さなくて良いぶん、手軽に使えて時間が無駄にならないという大きなメリットがあります。
スプレータイプの場合はさらに使い勝手が良いと言えるでしょう。
また、ケア成分が髪についた状態になっていますので、常時保護された状態になっています。
そのため洗い流すトリートメントよりもしっかりした効果が期待できます。
洗い流さないトリートメントは、オイルタイプからミストタイプまで幅広くさまざまな種類が存在します。
好きな質感や望む効果によって、広がる髪をしっとりさせて落ち着かせたいならオイルタイプを、さらりと軽いしあがりにしたいならミストタイプを使うといったように、自由に好きなタイプを選ぶことができます。
これも洗い流さないトリートメントの大きなメリットと言えるでしょう。
なお、洗い流さないトリートメントのメリットをいろいろと挙げてきましたが、実はデメリットもないわけではありません。
洗い流さないトリートメントのデメリット
トリートメントが髪についたままになりますので、量を間違えるとべたつくことがあります。
また、髪についたトリートメントが首や顔に付いてしまうこともあるでしょう。
皮膚に付いたままにすると、まれにかゆみや赤みが出たり、かぶれたりすることがあります。
付けすぎないように気をつけ、皮膚にも優しい成分が配合されたものを選ぶようにするといいですね。
使い方を注意すればデメリットはさほど感じないと思いますよ。
自分の髪質に合う洗い流さないトリートメントをお選びくださいね。
まとめ
洗い流さないトリートメントは、髪の補修効果が高く健康でつやのある美しい髪へと導いてくれます。
洗い流さないでいいぶん、手軽で使いやすいのも嬉しいポイントです。
いろいろな商品がでていますので、まずは試してみて自分の髪により合ったものを選ぶといいでしょう。
以上、(洗い流さないトリートメントの特徴)でした。