艶やハリがある健康な髪はとても魅力的ですが、髪は何かと傷みやすいものです。
洗い流さないトリートメントの中でも現在美容院で人気なのがオイルタイプです。
オイルタイプの洗いなさいトリートメントをうまく使えば、髪を保護してダメージを修復し、美しい状態を保つことができるようになります。
ここでは、人気の洗い流さないトリートメントオイルのメリットやデメリット、選び方のポイントなどを紹介していきます。
効果的な使い方も説明しますので、髪をつやつやでサラサラにしたい方はぜひ参考にしてください。
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目次
洗い流さないトリートメントオイルの役割とは?
トリートメントと聞くと、多くの人はお風呂場で使う洗い流すタイプを想像するのではないでしょうか。
一般的な洗い流すタイプのトリートメントは、髪の内部に栄養を与えてダメージを修復するのが主な役割です。
また髪の表面に膜を作って剥がれがちなキューティクルを保護します。
洗い流さないトリートメントオイルは、髪の表面をコーティングして外部刺激から保護するのが主な役割となります。
ただし、洗い流さないトリートメントオイルの役割はこれだけではありません。
それでは、どのような役割を果たしているのか、詳しく見ていきましょう。
役割1.外部からのさまざまな刺激から髪を守る
髪が大きなダメージを受ける外部刺激のひとつが、ドライヤーやヘアアイロンによる高温の熱です。
髪はたんぱく質からできていますので、そこに熱が加えられるとたんぱく質が変性して、キューティクルや内部のコルテックスが固まってしまい、ダメージになります。
洗い流さないトリートメントオイルは髪をコーティングして、過度の熱が髪に加わらないように守ってくれます。
同様に、紫外線からも髪を保護してくれます。
紫外線を浴びると、髪も肌と同じように日焼けして、キューティクルが損傷しますが、その損傷を防いでくれます。
髪にパーマをかけたりカラーリングしたりすると、薬剤がキューティクルを溶かしたり剥がしたりして髪を傷めることがありますが、そういった髪の損傷も改善してくれます。
役割2.髪につやを与え、美しく見せる
髪の外側を包み込むことでキューティクルが整い、さらに被膜ができるため、髪につやができます。
つるつるになることでひっかかりにくくなり、さらさらとして絡みにくい状態をつくる役割も果たします。
役割3.髪の乾燥を防ぐ
キューティクルが剥がれたり開いたりするのを防ぎ、内部の栄養や水分の流失を防ぐのも洗い流さないトリートメントオイルの働きのひとつです。
この働きにより、髪の乾燥を防いでしなやかな髪へと導きます。
このように、洗い流さないトリートメントオイルにはさまざまな役割があります。
ただし、メインの役割は外部刺激から髪を守って傷みにくくすることです。
現在の髪のダメージがひどいという人は、洗い流すタイプのトリートメントを使って髪の内部を集中的にケアしつつ、髪のダメージがそれ以上ひどくならないように、洗い流さないタイプのトリートメントも併用するのが理想的な使い方です。
洗い流さないトリートメントオイルのメリット
洗い流さないトリートメントオイルを使うと、さまざまなメリットがあります。
どのようなメリットがあるか詳しく見ていきましょう。
メリット1.ドライヤーやヘアアイロンの熱から守ってくれる
髪は、日々熱や摩擦、紫外線などの外部刺激にさらされています。
特に朝のスタイリングやシャンプーの後のドライヤーで、毎日のように熱によるダメージを受けることになります。
洗い流さないトリートメントオイルを塗布すると、髪の毛一本一本を包み込んでこのような外部刺激から保護してくれます。
特に熱による刺激に強く、ドライヤーやヘアアイロンをかけることで受ける傷みや損傷の軽減が期待できます。
ただし、あまり高温になりすぎると保護しきれませんので、洗い流さないトリートメントオイルを付けたからといって、ドライヤーを近づけすぎたり、熱風を長時間かけたりするのは止めましょう。
メリット2.髪の乾燥を防ぎ、ぱさつきや広がりをおさえてまとまり良くなる
髪に洗い流さないトリートメントオイルを付けるのは、顔に化粧水を塗った後に蒸発しないように乳液でフタをする事と似ています。
塗布することで髪の栄養や水分を内部に閉じ込めて、蒸発したり流出したりしないようにできます。
すると髪に艶とハリが生まれ、しなやかでしっとりした質感となり、まとまりが良くなります。
冬の乾燥した空気や夏のエアコンの効いた室内にいても、ぱさつきを防げます。
また髪の毛同士の絡まりの予防にも繋がります。
メリット3.ブラッシングの際の摩擦から髪を守って、損傷や傷みを防ぐ
櫛やブラシで髪を梳くと、その摩擦によって髪が傷んだり、途中で切れたりすることがあります。
洗い流さないトリートメントオイルで髪をコーティングすることで滑りが良くなり、ひっかかりがなくなって、髪を摩擦から守られるという利点があります。
メリット4.スタイリング剤としても使用できる
洗い流さないトリートメントオイルはスタイリングの際にも使うことができます。
乾いた髪に使えるトリートメントオイルならそのまま使ってもかまいませんが、霧吹きなどで髪全体を軽く濡らすとより髪へのなじみが良くなります。
洗い流さないトリートメントオイルを全体に薄く丁寧に付けることで、うねりやハネのひどい髪でもしっとりと落ち着いてまとまりやすくなり、スタイリングがしやすくなります。
髪に艶とハリが生まれますよ。
洗い流さないトリートメントオイルのデメリット
さまざまな利点が期待できる洗い流さないトリートメントオイルですが、実は、全くデメリットが無いというわけではありません。
詳しく見ていきましょう。
デメリット1.量の調整が難しく、つけすぎるとべたべたと重くなる
料理をしている時にサラダ油が手に着いて、べたついて困ったという経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
洗い流さないトリートメントオイルも油の一種ですので、髪に付けすぎると当然べたべたしてしまいます。
慣れるまでは適切な量を見極めるのが難しく、つい付け過ぎてしまって髪がべったりと重くなることがデメリットとして挙げられます。
綺麗な髪になるために付けているのに、付け過ぎると何日も頭を洗っていなくて、皮脂汚れでべたついている人のように見えることがあります。
使う量には充分注意をしてください。
デメリット2.頭皮や顔、首に付着すると肌が荒れることがある
洗い流さないタイプのトリートメントオイルは一度塗布すると、次にシャンプーする時までずっと髪に付着したままの状態になります。
短髪の人以外は、髪の毛先などが首や顔に触れることがあり、そこにオイルが付着してしまうこともあるでしょう。
また、髪の根元まで付けていると、頭皮にまで着いてしまうことがあります。
するとトリートメントの成分が刺激となって、かゆみや赤みを引き起こしたり、毛穴詰まりを起こしたりすることがあります。
頭皮にべっとりつけたりすると抜け毛や薄毛を招く可能性もありますので、付ける範囲や場所には要注意です。
デメリット3.シリコンオイルは髪について被膜が重なるようになり、べとつきの原因になる・パーマやカラーの持ちが悪くなる
洗い流さないトリートメントオイルにはシリコンが配合されたものがたくさんあります。
植物オイルのみで作られたノンシリコンの洗い流さないトリートメントオイルよりも扱いやすく、量の調整もしやすいというメリットがありますが、髪にがっつり被膜をはってしまう点がデメリットと言えます。
というのも、シリコンオイルが髪の表面に吸着して包み込むと、通常のシャンプーで洗っても全てを落としきることができずに残留することがあるのです。
その上からさらに塗布すると、シリコンが重なって被膜の層ができてしまいますよね。
シリコンオイルはつるつるした手触りを生みますが、あまりに被膜が重なると今度はべとついて重たい質感になってしまいます。
また、がっつり髪の表面に付着して膜を張ってしまうので、パーマ液やカラーリング剤が髪内部にうまく浸透せず、かかりや持ちが悪くなる事も考えられます。
洗い流さないトリートメントオイルの選び方
たくさんの種類があるトリートメントオイルですが、選ぶときはどのような点に気をつければいいか、選び方のポイントを紹介していきますね。
1 髪の悩み
選び方のポイントのひとつは、髪の悩みや求める効果に適したものかどうかということです。
洗い流さないトリートメントには、オイルタイプのほかにミルクタイプやスプレータイプなどの種類があります。
一般に、オイルタイプは熱や摩擦から保護する効果は高いけれど、補修効果はあまり高くなく、ミルクやクリームタイプは修復効果が高いです。
しかし、これはすべてがそのまま当てはまるわけではなく、あくまで傾向にすぎません。
実際は商品によって効果効能は異なるのです。
洗い流さないトリートメントオイルであってもダメージケアに優れたもの、重くなくサラサラのしあがりになるものはいくらであります。
そこで、その洗い流さないトリートメントオイルにどんな効果があるのかを確認するのが、選び方のポイントとなります。
髪のぱさつき、乾燥が気になるのであれば保湿効果の優れた商品を選ぶべきですし、髪がぺたんとつぶれて困っているなら、ハリやコシがでるものがいいでしょう。
さらさらの質感がほしいのに重くしっとりするタイプの商品を選ぶと、トリートメントオイルをつける意味がありませんね。
2 成分
また、選び方のポイントとして、成分を確認することも大切です。
トリートメントオイルには、植物から抽出したオイルに髪の補修成分やシリコンなどのコーティング剤、香料などが配合されているタイプと、アルガンオイルや椿オイルなどの天然オイルのみから作られているタイプとの2種類に分けられます。
たくさんの成分が配合されたタイプはそれだけ効果が期待できますが、シリコン成分が入っていると髪にしっかりついて被膜を作りますので、つけるたびに何層も膜が積み重なって、ずっしり重くなることがあります。
純粋なオイルだけでできているものにすると、修復効果はそこまで期待できない反面、ツヤがあってさらりとした質感の髪になります。
髪を重くしたくないといった人は、天然オイル成分のみで作られた商品ががおすすめです。
また、デメリットのところでも述べましたが、髪の毛が肌に触れると、成分によって赤みやかゆみなどの反応を起こすこともあります。
乾燥肌や敏感肌など肌の弱い人は、できるだけ配合成分が肌に優しいものを選ぶといいでしょう。
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洗い流さないトリートメントオイルの使い方
洗い流さないトリートメントオイルは、どのような使い方をするとより効果的なのでしょうか。
ここでは、できるだけ効果を引き出す使い方を紹介していきます。
洗い流さないトリートメントオイルを間違った使い方で使うと、頭皮や髪がダメージを受けたり、べたついて髪型が重たく見えたりしますので、正しい使い方を守って使いましょう。
洗い流さないタイプのトリートメントは、濡れた髪に使うものと乾いた髪に使うものがあります。
濡れた髪に使うタイプは、お風呂の後、シャンプーをして汚れを落とした髪に使いましょう。
塗布する前には髪をタオルドライして、しっかり水気をとるようにします。
これは、髪が濡れていると水気が邪魔をして、毛髪内部まで成分が浸透しなかったり、髪の表面に充分に着くことができないためです。
濡れた状態の髪はとても傷つきやすくなっていますので、タオルで挟んで力をいれてこすったりしてはいけません。
タオルをポンポンと押し当てるようにして水分を吸わせるのがベストです。
使う時は、付けすぎを防ぐために少量を手に取ります。
両手を合わせてよく広げ、体温でなじませましょう。
指の間あたりまで広がってもかまいません。
髪に指を通すとき、ちょうどいい感じに髪に着いてなじませやすくなります。
手に広げたら、必ず毛先から付けていきます。
髪のダメージは毛先に集中していますので、まず毛先をケアすることがポイントです。
ぎゅっぎゅっと揉み込むように塗布していきましょう。
髪と髪をこすり合わせないように注意しながら、中まで揉み込むように意識して伸ばしていきます。
毛先にしっかり洗い流さないトリートメントオイルを付けたら、髪の真ん中に向けて広げていきます。
頭髪の表面だけでなく、内側も忘れず塗るようにしてください。
洗い流さないトリートメントオイルを使う範囲は、毛の根元より手前あたりまでとなります。
根元や頭皮に使ってしまうと、頭皮がべたついたり毛穴が詰まったりすることがあり、また成分が肌に刺激となることもあるので良くありません。
全体にトリートメントオイルがなじんだら、最後はヘアドライヤーを使って髪を乾かします。
いくらトリートメントオイルで守られていても、熱風を当て続けるとダメージを受けてしまいますので、温度は低めに設定した方が髪は痛みません。
ドライヤーをかけた後に、乾燥が気にる場合は、もう一度ごく薄く少量を髪に塗るの方法もおすすめです。
美容師オススメ!人気の洗い流さないトリートメントオイル
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髪の毛の補修と保湿ができる人気の洗い流さないトリートメントオイルです。
髪の毛の表面だけではなく内側から補修して、髪の毛の乾燥を改善してくれます。
ベトつかずさらっとしているので、髪の毛の細いベタベタする洗い流さないトリートメントが苦手な方でも安心して使えます。
まとめ
洗い流さないトリートメントオイルについて、特徴やメリット・デメリットを紹介してきましたが、いかがでしたか。
正しく使うことで美しく健やかな髪を維持することができます。
ぜひ自分の髪にあった商品を見つけて、使ってみてください。