美容師おすすめトリートメント

美容院のトリートメントと市販のトリートメントの違いを比較

今回のブログはお客様からよくいただく質問について答えるブログです。

美容院のトリートメントと市販のトリートメントの違いを、よく聞くお客様がいらっしゃいますので、わかりやすく効果などを比較してご紹介しています。

※美容師おすすめの人気トリートメントはこちらを参考にして見てください。

市販のおすすめトリートメント比較ランキング30選!美容師の選び方を紹介

 

トリートメントは目的によって種類はさまざま

皆さんは、トリートメントを何のために行っていますか?髪の毛を保護するため、髪の毛の傷みをどうにかしたい…。うねりや癖が気になるから…。など様々な目的があると思います。

目的によって、選ぶトリートメントが変わってくるのです。トリートメントには、市販のものと、美容院で行うトリートメントがありますが、それぞれのトリートメント違いも交えて解説していきます。

 

まずトリートメントの種類は本当に沢山あります。美容院のトリートメントとなると、市販のトリートメントより更に複雑になっていきます。

市販のトリートメント商品よりも値段も高くなるわけですから、より細かく、髪の毛の悩みにアプローチして解決出来る訳ですね。

そこが市販のトリートメントとの大きな違いとなります。

 

トリートメントの種類ですが、まずダメージ補修タイプのトリートメントがあります。

間違ったシャンプーによるダメージやヘアアイロン、ドライヤーの熱によるもの。他にも、繰り返されるカラーリングやパーマなどの化学物質でダメージした(傷んだ)髪を補修してくれるトリートメント商品です。

 

そして次に、うねりや癖を抑え、まとまりを良くするためのトリートメントです。

こちらはしっとりとしたタイプのトリートメントが多くなります。

髪の毛の中の水分バランスが乱れてしまうと、うねりや癖がでて、広がってしまったりします。梅雨の時期などに悩まされる原因は、水分バランスにあるのです。

 

髪の毛の中の水分バランスを整えながら、まとまりを良くしてくれるタイプのトリートメントです。

 

しかし、元々ある癖が、縮毛矯正をあてたように真っ直ぐになるわけではありません。

ここでも市販のトリートメントでは、機能に限界があります。

それに比べると、ダメージ補修トリートメント同様、美容院なら、成分の違いから細かい所までアプローチできます。仕上がりの違いも実感できるでしょう。

 

そして最後は、根元の立ち上がりやボリュームアップの為のトリートメントです。

細毛や軟毛に悩んでいる人や、年齢的にボリュームが無くなってきた人にお勧めしたいトリートメントです。

美容院のトリートメントのなかでは、地肌につけて使用するトリートメントもあるほどです。根元には絶対付けては駄目!というイメージも有るので驚きです。

市販のトリートメントではそういったものは見られません。ここも、美容院のトリートメントの違いですね。

 

他には絡まりをなんとかしたい!という人の為のトリートメントもありますが、基本的にはどのトリートメントをしてもさらさらになるのでここでは割愛します。

 

美容院のトリートメントの特徴

美容院のトリートメントの特徴はまず種類の多さです。

1つの液体を、髪の毛に塗布するもの、泡タイプのもの。3ステップや4ステップなど、何行程もてを加えてトリートメントしていくものなど様々なものがあります。

もちろん、目的に関しても、熱ダメージを補修するもの、化学物質によるダメージを補修するもの。

根元の立ち上がり、ボリュームに関するもの。乾燥を防ぐもの。など数えきれないほどのトリートメントの種類があります。

 

そしてこれらは、市販トリートメントと比較すると値段が高いと思われます。

市販ならばだいたい300円~700円くらいで買えるものが多いですが、美容院のトリートメントとなると、1000円~4000円くらいかかると思います。

 

どうしてそんなに値段に差があるのでしょうか。

もちろん、プロが髪の状態を見極め、その人にあったヘアケアをしていく。という部分に価値があり、お金を払うということもありますが、一番は成分の違いです。

例えば、オーガニック成分配合などと掲載されているものがあったとしましょう。美容院のトリートメントは半分以上使っているのに対し、市販のトリートメントは、1%ということがあるのです。

1%でもオーガニック成分を配合していれば、オーガニック商品となのることができてしまいます。このことからもわかるように、有効成分の配合量が大きく違います。

 

美容院のトリートメントは有効成分をたくさん配合しているので、そのぶんお値段も上がるのですね。

有効成分をたくさん入れていても、それがしっかり髪の毛の中に入り、作用しなければなりません。美容院のトリートメントの成分は分子が小さいものが多いです。

なので髪の毛の中に深く浸透しやすくなっています。

 

ただ髪の毛の表面をコーティングしているわけではありません。一度ダメージしてしまった髪を元通りにすることは不可能ですが、髪の毛の内側に、足りない成分を入れ込んで、悩みにアプローチできることも、特徴です。

それぞれの悩みに合わせたトリートメントをプロが選んで使用することで、ダメージ補修されたり、ボリュームがアップしたり、やわらかい質感の髪を手に入れることができたり…。

 

たくさんの悩みがある場合でも、カスタマイズを行っている美容院もあります。

しかし、中にはただコーティングするだけのトリートメントを、高い価格に設定している美容院も、残念ながらあります。

なので、スタッフなどに、細かい説明を求めてみるのも見極めるポイントです。

 

市販のトリートメントの特徴

市販のトリートメントはとにかくリーズナブルで買いやすいことが特徴です。

安いということでいろいろな種類を試すことができるのも嬉しいポイントですね。

市販のトリートメントでも、艶をだすことや、髪質をさらさらにする力が十分にあります。

洗い上がりの手触りはとても大切な要素です。

 

しかし、市販のトリートメントの成分はほぼコーティング剤のジメチコンなどになります。これらは、見違えるほどの艶や、手触りを演出します。

しかし、使い続けることによって髪の毛に蓄積されていきます。(シャンプーである程度は洗浄されますが…)その結果、髪の毛がべたついて重たくなってしまったり、反対に髪の毛の負担が大きくなり、キューティクルに影響してパサパサになってしまう可能性がありますのでその点には注意が必要です。

使用量などを見直したり、シャンプーの洗浄力などを見直してみると、改善されることもあります。

 

市販のトリートメントでも、色々な天然成分や有効成分が入っていると書かれているものが多く存在しています。

しかし、これらはとても量が少なく、ほぼ保湿成分になりうるものです。

 

なので、潤いが足りないと感じる方にはしっかり保湿してくれるのでよいかと思いますが、色々な髪の悩みを解決したい!と思う方は、あまり信じすぎないようにしましょう。

やはり、十分な効果がえられるように成分配合をすると、そのぶんコストもかかってしまいます。なので、市販のトリートメントには、あまり贅沢なことは言えませんね。

 

しかしながら、最近ではシャンプーとトリートメントをライン使いすることによって、髪の毛の負担を少なくし、バランスをとっている商品も多く見られます。

負担を少なくしながらも、仕上がりも、きしまずによい手触りが得られるというのはとても嬉しいことです。購入するさいには、同じメーカーのものを買うと効果的ですよ。

 

香りも様々なものがあるし、持続力もあるので楽しく選べますね。トリートメントは毎日使うものですから、シャンプー同様、低刺激を意識することが大切です。

市販のトリートメントは髪に残り過ぎると、髪の毛だけでなく、頭皮のトラブルにも関係してきます。なので、しっかりと洗い流すようにしてください。

 

しっかり洗い流しても、乾かしたあとの質感は変わらないので安心してください。あまりお金をかけることができない場合は、市販のトリートメントでも、手触りを良くすることはできるので、好きなものを購入しましょう。

 

傷みが進行している髪はやっぱりプロにお任せ

市販のトリートメントはほぼ表面のコーティングをしているという説明をしましたが、美容院のトリートメントは違います。あまりにも傷みが進行している髪は、美容師におまかせしましょう。

まず、美容師にまかせると、自分の髪の毛の状態を詳しくチェックし、教えてくれます。

美容師は髪の毛の医者のような存在でなので、髪の毛の状態にあったヘアケアをしてもらうことができます。

 

施術をしてもらう前に、自分の持っている髪の悩みなんかも話しておくと、より思い通りの仕上がりになることでしょう。

ダメージが進行している髪の毛の状態というのは、髪の毛を保護するためのキューティクルがはがれ、中のたんぱく質や油分が流れ出てしまっている状態をいいます。

 

たんぱく質は髪の毛の主成分なので、かなり重要なものです。これを補給するには、美容院のトリートメントでしか補給できません。

スカスカになってしまったところにタンパク質を入れ、しっかりと繋ぎ止めて、必要最低限のコーティングをする。これがプロの仕事です。

 

でもそれなら、その薬剤を自分で塗ればいいのでは?と思いがちですが、それは間違いです。

有効成分を入れ込むやり方にも、美容院によって様々なやり方があり、それが仕上がりの差になります。

しかも、プロは髪の毛の状態をチェックしながら行うわけなので、必要なところに必要なぶんだけ補給します。やりすぎというのもよくないのです。

 

色々な髪の悩みにあわせて、塗布量を変えたりカスタマイズを行って、トリートメントをしていきます。

美容院のトリートメントは市販のトリートメントと比較して多少のお金はかかりますが、自分の髪の毛の状態にあわせてケアをしてもらえるなんて贅沢ですよね。

 

先程も書きましたが、しっかりとしたプロセスを踏んでケアしてくれるお店もあれば、ただコーティング成分を塗布しているお店もあります。なので、施術を受ける前にしっかりと説明を受けることをおすすめします。

美容院の中には、トリートメントを専門としているスタッフがいる場合があります。ソムリエと呼ばれる人達です。この人たちは、たくさんの種類のトリートメント剤を勉強し、様々な髪質を見極める力を持っている人たちをさします。

ダメージによるパサつき、くせやうねりによるひろがり、ボリュームダウンなど、どうしても気になる、どうにかしたい!という思いがあるかたは、ソムリエを指名してお願いするのも良いと思います。

家でのケアアドバイスをもらえることもあるので、聞いてみるといいでしょう。

私の店でもトリートメントに特化した美容師がいますので、よかったら是非ご利用ください。

悩みに合わせたトリートメント選びを

髪の毛の悩みはたくさんあります。自分でトリートメントを選ぶ場合、どのようなことに気を付けて選べばいいのでしょうか。

まずダメージが気になる方は、タンパク質(ケラチン)補修とかかれているものや髪の毛を柔らかくする効果がかかれているものを選びましょう。

 

キューティクルがはがれて、髪の毛の中身であるタンパク質を補給することで、しっかりとした軸をつくることができます。熱ダメージの場合は、髪の毛が硬くなってしまっている状態です。なので、軟化成分を配合しているものをえらぶと、ごわつきが軽減されますよ。

ダメージは毛先から進行していきますので、手に取ったらまず毛先から塗布するようにしてください。

毛先に一番多く塗布して、ダメージを補修しましょう。

 

繰り返しますが、ダメージ補修といっても、一度ダメージしてしまった髪が元通りになることはありません。しかし、今以上にダメージを進行させないために、しっかりケアしていくことが大切です。

 

次に、うねりやくせでひろがりが気になる方はしっとりタイプを選ぶと良いです。

しっとりタイプには、保湿をしてくれる成分がたくさん入っています。水分バランスが乱れた状態の髪を、ちゃんと保湿することで、うねりやくせを軽減することができます。

そうすると、広がりも自然とおさまってくれます。しっとりさせたいからといって、根元付近からつけたり、大量に付けることのないようにしてください。

きっちり洗い流すことも重要なポイントです。

 

最後に、根元の立ち上がりやボリュームダウンが気になる方は、エイジングケアと書かれているものを選びましょう。

基本的に、エイジングケアというものは、ハリコシをアップしてくれる成分をプラスしています。シャンプーとセットで使うと、根元の立ち上がりにも効果を実感できます。

 

軽くふわっとした髪の毛を手にいれましょう。

ボリュームが欲しい方が、保湿重視のトリートメントを選んでしまうと、毛先がベタつき、重たくなってしまい、ペタッとした印象になってしまうので、注意してくださいね。

ボリュームアップにはベッドマッサージなども有効なので、あわせてトライしてみてもいいですね。

 

難しいと感じるかたは、一度美容院でカウンセリングをうけて、その結果を参考にして、市販のトリートメントを選ぶと効率が良いです。

まとめ

今回は多くの人が気になっている美容院のトリートメントと市販のトリートメントの違いを比較してご紹介しました。美容院のトリートメントの方が効果は長く持ちますので、きれいな髪の毛を維持したい方はぜひ美容院でトリートメントをしてください。

市販のトリートメントを使用している方は自分の髪質、悩みにあわせて適切な商品を選んで、美髪を手にいれましょう!

髪が与える印象はとても大きなものです。

以上、(美容院のトリートメントと市販のトリートメントの違いを比較)でした。

ABOUT ME
トニータクヤ
美容師歴22年の現役美容師兼6店舗を経営するオーナー「トニータクヤ」です。最近は講師活動で全国を旅する事も多いですが、日々美容の研究と綺麗になる情報収集に全力を注いでいます。 趣味:仕事と食べ歩き美味しい食事とお酒で楽しい時間が大好き。 好きな食べ物:ラザニアと生パスタ主にイタリアンが大好き。 座右の銘:て・き・と・う タモリさんと同じ(笑) 血液型:たぶんA型
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