今回は、髪のブリーチに関して書こうと思います。髪のブリーチの怖さを知らないので一般の人達は、ドラッグストアやスーパーなどで買った、ブリーチ剤を使って自分の髪を、自分のやり方でブリーチしているんでしょうね?(あー怖い)
僕たち美容師は、ブリーチのやり方や難しさ、薬の怖さを知っているので、自分で自分の髪のブリーチは絶対にしません。もしブリーチが必要ならば、絶対美容師さんにお願いします。それくらいブリーチのやり方は難しいのです!!
そんな、スゴく難しい髪のブリーチ!! 今回は、ブリーチの薬の怖さと、難しさ、なぜ美容師にお願いした方が良いのかを、詳しく紹介しますね。この記事を読むと自分でブリーチが出来なくなります。(笑)
まずは薬の説明です
ブリーチ剤とは髪の中にある、メラニン色素を脱色して髪を明るくする薬のことです。主に2つの薬を混ぜてブリーチ剤を作ります。1つ目の薬(液体)は、過酸化水素水と言われるもので、僕たち美容師はオキシと読んでいます。昔はよくオキシドールで髪を明るくした物です。(古いですね。笑)
この過酸化水素水は過酸化水素の濃度によって、ブリーチする力が違います。日本では薬事法により、6パーセントまで使用が認められています。ドラッグストアやスーパーに売っているブリーチ剤も、ほとんどが過酸化水素濃度6パーセントの物だと思ってください。ちなみに海外では、14パーセントの過酸化水素濃度の物もあるそうです。
2つ目の薬(パウダー)は、主に過硫酸塩と言う酸化助剤で、中性の過酸化水素水をアルカリ性に変えることが目的です。過酸化水素が持つ、メラニン色素を破壊する力は、アルカリ濃度が高いと効果が出やすいです。
事情により、少しブリーチ力の弱い薬にしたい時は、パウダーの薬を少なめに入れるか、過酸化水素水の過酸化水素濃度を6パーセントより、低いものを使うことでブリーチ力を弱めることもできます。
次は薬の怖さです
薬の紹介でも説明した通り、ブリーチ剤はとっても強い薬です。メラニン色素を破壊して脱色、髪の明るさとダメージは、比例すると思ってください。(ちょっと明るいと、ちょっとのダメージ、すごく明るいと、すごいダメージ)です。
このように、ブリーチ力の強さと、髪のダメージは比例しますので、使用には十分注意が必要です。
その他、ブリーチ剤が地肌に付くと、スゴく刺激を感じることもありますし、薬を地肌に付けて、毛根を痛めてしまい、髪が全て抜けてしまったという症例もございます。髪に付けた薬が、たれてきて目に入り、目が腫れて失明寸前の状態になった症例もあります。
このようにブリーチ剤は怖い薬ですので、自分でなさる髪のブリーチは、美容師としてお勧め出来ません。
ブリーチ技術の難しさにおいても、普通のカラーとはまったく違います。最初に薬を塗ったところと、最後に薬を塗ったところでは、髪の色の違いは大きく出るでしょう。ですからスピードも大変必要になります。
あと薬の塗布量でも色の違いが大きく出ます。多く薬を塗ったところは、すごいブリーチ力で、薬の少なく塗ったところはブリーチ力は弱いです。
結論から言うと、素早く塗って、なおかつ薬の塗布量をすべて一緒にしないと、同じ髪の色にならないのです。プロの美容師でも凄く難しい、高等技術です。普通の人が簡単にできるやり方などはありません。
ですからブリーチは自分でしないで、美容室で美容師さんにお願いしてください。変なやり方でムラムラに染まって傷んだ髪の毛は、もう二度と治す事はできないのです。出来ればきれいな髪の毛でいてほしいと思って今回、ブログにしました。
髪をきれいに守りたい!美容師からのお願いでした。